コラム:変なドイツ語 5

「変なドイツ語」と変な題を付けてしまいましたが、気になった単語、構文などにコメントを加えただけです。

  • Okay {n}:オー・ケー
  • アメリカはデトロイト、ある自動車会社に「Otto Krüger」というドイツ人の検査技師がいました。彼が検査して、自分のイニシャル「O.K.」を刻した製品は不具合を起こしませんでした。そのことから「O.K.」という文字が、O.K. であることのシンボルになったそうです。この言葉の由来には諸説ありますが、その中の末席に控えし一説です。信憑性が上がるかどうか、これはドイツ人ではなくアメリカ人から聴いた話です。
  • 私見ですが、ドイツでは「了解しました」「同意しました」など主観的な意味に留まっているのに対し、日本ではさらに「合格」「大丈夫」など客観的な意味がさらに加わっていると感じるのですが如何でしょうか?もっとも世界中で使われている言葉だそうで、各国で同じニュアンスのはずがありません。ところで「オーケー(オーケイ)」です、「オッケー」では通じません(少なくともドイツ語圏では)。
  • bla, bla, bla:・・・、斯々然々、等々
  • 文章のさして重要でない部分、あるいは「言わずもがな」を埋めるものです。日本語では「云々(うんぬん)」「斯々然々(かくかくしかじか)」でしょうか。「bla, bla, bla」は本来、話し声の擬音なので「ぺちゃくちゃ」「(小言を)ぶつぶつ」「(小声で)ひそひそ」「(外国語を)ぺらぺら」など思いつくまま書いてみましたが、どれも訳語としてしっくりきません。へたな例文で理解してください。
  •  Mein Vater hat mich zurechtgewiesen, ich solle bla bla bla.
  •  父は私に、ああだこうだ教訓をたれた。
  •  Leonardo da Vinci war nicht nur als Maler, sondern auch bekannt als Bildhauer, Architekt, Anatom und bla, bla, bla.
  •  レオナルドダビンチは画家としてだけではなく、彫刻家、建築家、解剖学者、等々でも有名です。
  • ただこんな文章を書く人はいません。「bla, bla, bla」の部分はちゃんと調べればわかるからです。
  • その他、人前で歌を歌っているとき歌詞を忘れたら、メロディに合わせて「bla, bla, bla …」とつなげることもできます。
  • Pfund {n}:半キログラム(単位:lb)
  • 本来は pound(453.592 37 g)と同じ単位ですが、ドイツでは1/2 kg(=500g)として使われています。バター、チーズ、ハム、ひき肉などを買うときにはこの単位です。ドイツで生活するならば必要かもしれません。人が単位を都合よく変えてしますのはよくあることです。Zollpfund(=1/2 kg) と言えば正確だそうですが、恐らくこれこそ通じないでしょう。
  • Kilopond {n}:キログラム重,重量キログラム(単位:kp)
  • Pond {n}:グラム重,重量グラム(単位:p)
  • Pfund を挙げた以上は、Pond も説明しないと混同してしまいます。こちらは「力」の単位です。物理や力学の教科書などに載っています。もっぱら千倍した Kilopond が使われます。

(ここからは読みたい人だけどうぞ)
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