名詞の性の見分け方 1

 ドイツ語を志す者にとって最初のブレーキとなるのは名詞に性があることでしょう。これは単語毎に覚えるのが常套としても、ある程度の規則性はあります。それを覚えることでドイツ語の文章を読むときに名詞の性を推測できるかも知れないし、名詞自体も覚えやすく忘れ難くもなると思います。そこで最初のテーマを「名詞の性の見分け方」としました。

 投稿するために改めて調べると、自分がこれまで例外なしと思っていた規則性にも、「必ず」と言ってよい位、例外があることがわかります。ある規則性を取り上げてここで例外なしと言い切っても、コラム子が見つけられなかっただけで、ひょっとして有るのかもかも知れません。そんな意味も含めておいてください。無責任な様でも、調べ尽くすまで命が持ちません。あるいは、この規則性を書くだけでブログが終わってしまう可能性も充分あります。

規則性を入る前に「複合名詞の性」について:
 英語などと違ってドイツ語では名詞を組み合わせて名詞句を作りません。もちろん例外はありますが、一般には名詞をつなげてひとつの単語にしてしまいます。簡単な例を挙げると、英語ならば、「大学生」を

  • University Student

と名詞句にするところ、ドイツ語では

  • Universitätsstudent {m}

と1単語にまとめてしまいます。これを複合名詞というそうですが、その性は組み合わせた最後の名詞の性に従います。実在したある組合名
Donaudampfschiffahrtselektrizitätenhauptbetriebswerkbauunterbeamtengesellschaft
のようにどんなに長くても、性別に関しては途中の名詞は無視して最後の名詞に従います。この場合、最後の「Gesellschaft {f}:組合」が女性名詞なので女性名詞になります。従って名詞の性を考えるときには、単独の名詞だけを対象にすれば良いのです。

ここで、それぞれ

  • {m}:Maskulinum {n}:男性名詞
  • {f}:Femininum {n}:女性名詞
  • {n}:Neutrum {n}:中性名詞

としました(この稿が続く限りこれからも)。

(この稿、続く)

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