久しぶりに技術関係の追稿を投稿します。ある依頼を受けて開発した測量プログラムのアルゴリズムです。測量については素人でしたが、依頼があって「できない」と言われるのがいやで引き受けた仕事です。悪い癖で、また自慢が入りました。
測量についての本を借りて(返さなくて良いと言われたのでまだ持っています)読んだのですが、依頼内容の計算方法が載っていないので独自のアルゴリズムを作りました。当時作ったのは「二点法」と勝手に名付けた測量法です。以来、色々な用途で使ってきました(低予算で作ったので他に流用してもよいという条件だったため)。
もう一つの「三点法」は引き合いがあっても発注が無かったのでお蔵入りに成りかけたアルゴリズムです。幸いにも別の測量現場のアプリとして採用されました。測点は3点ではなく2点でした。「三点法」はあくまでで名称なので3点にこだわる必要はありません。 2点の測定精度が高ければ2点で充分なのです。 ある有名な鉄骨建造物はこのアルゴリズムを元に作ったソフトウェアで計測しました。正に2点以外に考えられない対象でした(そこに行けば理由が分かります)。現場の隣のビルの屋上のさらにその上に建っていた鉄塔に測量器を設置して、そこから計測しました。既に完成したその建物に行く度に少し誇らしくも感じます。
ところで現場において真値と見なされるのは基準点だけです。他はすべて測定値で誤差があります。それでもあたかも真値であるかのように多くの計算式が成り立っていました。現在の状況は分かりませんが、統計的な手法を取り入れている計算法は当時ありませんでした。PCなど無い時代、統計値処理は手計算では手間がかかり過ぎるのかもしれません。
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